チャイルドライン

世界に広がる子どものための電話「チャイルドライン」はイギリスで始まり、 今では欧米をはじめ、東欧、アジアなど 世界30ヶ国以上で開設されています。
イギリスでは800人のボランティアが1日3000件の子どもの電話を受けていますし、イタリアには「テレフォノ・アッズーロ」、カナダには「キッズヘルプフォン」があります。

「子どもが誰かと話したいとき、どんなことでも耳を傾ける」、 そんな子どものための専用電話がチャイルドラインです。

現在(2011年5月5日現在)では、44都道府県74の団体がチャイルドラインを実施しています。 また、4都道府県4団体が準備中です。

私たち「チャイルドライン ハートコール・えひめ」もその仲間です。

 

 

チャイルドライン ハートコール・えひめ

子どもの声に耳を傾ける活動と、 子どもの声を社会に届ける活動を2本柱として活動しています。
子どもの声に耳を傾け、その心を受け止め寄り添い、理解を示す人がいることで、子どもは自分の力で歩いていくことができる、そんな思いを基本において活動しています。

 

子ども電話「ひびき」

18歳までの子どもがかける専用電話です。
今、県内でも子どもを取りまく環境は厳しく、深刻化しています。学校、友だちの中で、家庭の中でコミュニケーションがうまくとれず苦しむ子どもたち、まわりに気を使い合わせようとして疲れ果てている子どもたち、どこにも本音を出せないまま、自分の気持ちを胸の中にしまい込むしかない子どもたちがいます。
不登校や虐待は増え続け、子どもたちは身をもってSOSを発信しています。
そんな子どもたちからの声に耳を傾け、心の居場所づくりをサポートするため、私たちは民間で子ども専用電話「ひびき」を設立しました。

 

◆匿名でかけられる電話だからこそ、話せることがあります。   
秘密は守ります。
◆大人の価値観を押し付けたり、評価したりしません。
◆イヤだと思ったら電話を切っていいのです。主導権は子どもにあります。


なにより、子どもたちから信頼される電話でありたい、私たちはそう願っています。私たちの役割は、かけてきた子どもの声に寄り添い、安心して話ができる環境をつくることです。

 

2.子どもの声を社会に届ける活動

受け止めた子どもたちの声を聴きっぱなしにせず、子どもたちの状況を社会に伝えていくのも大切な役割です。子どもたちといっしょにどんな社会をつくっていくのか、プライバシーに配慮しながら、子どもや若者の問題を広く社会に訴えていきます。

 

3.子ども電話「ひびき」の受け手ボランティアの養成

子ども電話の受け手育成のための「受け手ボランティア養成講座」を毎年おこなっています。 受け手の向上のために定期的に「受け手研修」をおこなっています。

 

4.大人社会の意識を高めるための活動

子どもたちの声をプライバシーを守りながら大人社会に返すことは、チャイルドラインの大切な役割です。大人が考えている子ども社会と、実際電話で聴いた子ども社会との大きな溝を少しでも埋めていき、 大人が考える社会ではなく、子どもとともに社会を変えていけるように今後も問題提起していきます。そのための講演会活動も積極的におこなっています。

 

5.機関誌「響」を発行しています

子ども電話事業の社会的認識を高めるための広報活動として、年4回、活動予定や報告を掲載し、関係機関等に送付・配布しています。広く社会に伝えることができ、理解賛同を得ることができます。